いま、最も注目される作家のひとり——阿部暁子さん。
2025年に本屋大賞を受賞した話題作『カフネ』は、食と再生をテーマに多くの読者の心を打ち、「何度も泣いた」と話題に。
そんな感動作を生み出した阿部さんとは、一体どのような人物なのでしょうか?
この記事では、彼女の高校時代の受賞歴から大学生活、そして作家としての歩みまでをたどりながら、その素顔と魅力に迫ります。
小説家・阿部暁子の原点を知れば、あなたの中にも新たな物語が芽吹くかもしれません。
阿部暁子さんってどんな人?「カフネ」で注目された小説家の素顔に迫る
【PickUPインタビュー🎤】
— 小説丸@小学館 (@shosetsumaru) May 20, 2024
阿部暁子さん@abeakiko_4031
『#カフネ』
助けること、助けを求めることの難しさ。反発しながらも、その難しさに対峙し続ける二人の女性の姿が胸を打ちます。
タイトルに込められた思いとは?
インタビュアーは瀧井朝世さん🖊️https://t.co/RBwISKH6S2
阿部暁子さんとはいったい何者なのでしょうか?
阿部暁子のプロフィールと作家としての歩み
阿部暁子さんは、日本の小説家であり、岩手県花巻市出身の作家です。
彼女のプロフィールは以下の通りです。
- 1985年(2025年現在39歳)
- 岩手県花巻市出身
- 現在も岩手県花巻市在住
- 趣味は読書
阿部暁子さんは、高校時代に「全国高等学校文芸コンクール 小説部門」で最優秀賞・文部科学大臣奨励賞を受賞したことから作家としての人生が始まりました。
大学進学後は文学に没頭し、大学4年時に「コバルト文庫新人賞」に入選。
2008年、『いつまでも』(後の『屋上ボーイズ』)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。
以降、青春・歴史・ライトノベルと幅広く執筆し、『パラ・スター』(2020年)、『金環日蝕』(2022年)、『カフネ』(2024年)などを発表。
2025年には『カフネ』が第22回本屋大賞を受賞し、食を通じた心の再生と絆の物語が多くの読者の共感を呼びました。
阿部暁子が本屋大賞を受賞した理由とは?
阿部暁子さんが『カフネ』で2025年本屋大賞を受賞した理由は、作品が持つ独自性と深いテーマ性、そして読者の心を強く揺さぶるストーリー展開にあります。
『カフネ』は「食べること」「生きること」を中心テーマに、人々が抱える喪失感や絶望を乗り越え、心の再生を描いた物語です。
この「生きていく」という普遍的なテーマが、コロナ禍で多くの人々が感じた閉塞感や困難と共鳴し、多くの読者に共感を与えました。
カフネめっちゃおもろかった5回は泣いた
— レモンスカッシュ (@yuzuuuu1205) April 2, 2025
SNSでは「5回泣いた」との声も多く、感動的な要素や人間関係の丁寧な描写が高く評価されました。
さらに、章ごとに色合いが変わる構成や、予想を裏切る展開が作品に深みを与えています。
『カフネ』はただの感動作ではなく、「喪失から再生へ」という時代性を帯びたテーマを描いた点が、多くの読者や書店員の支持を集め、本屋大賞受賞につながったと考えられます。
阿部暁子の出身大学はどこ?北海道の大学に迫る
阿部暁子さんの大学は一体どこなのでしょうか?
大学はどこ?
――大学進学で北海道に行かれたそうですね。
阿部:はい。大学の図書館がすごく大きかったので、入り浸っていました。
引用元:WEB本の雑誌
阿部暁子さんは、大学進学を機に北海道へ移り住んだそうです。
具体的な大学名については語っておりませんが、札幌の大学だと言われています。
「大学の図書館がすごく大きかったので、入り浸っていました」と語っており、豊富な蔵書に囲まれて文学に没頭する日々を送っていたことがうかがえます。
東北よりも南下すると暑くて生きていけないので、北上する道を選びました。都会に出たいという気持ちもありました。センター試験の後期で受かった他県の大学もありましたが、遠くに行ってみたくてそちらを選びました。
引用元:WEB本の雑誌
また、「東北より南に行くと暑くて生きていけないので、北を選びました」「遠くに行ってみたかった」という言葉からは、暑がりな一面と、新しい環境に飛び込みたいという好奇心も感じられますよね!
そんな阿部さんは、どのような学生生活を送っていたのでしょうか?
阿部暁子が語る大学時代の思い出
阿部暁子さんが語る大学時代の思い出は、何よりも「読書」に集約されます。
やっぱりデビューしたいという気持ちがあったので、いろんな作家さんのデビュー作を読んでいました。
引用元:WEB本の雑誌
大学の図書館の大きさに圧倒され、まるで居場所のように入り浸って読書に没頭していたそうです。
「やっぱりデビューしたいという気持ちがあったので、いろんな作家さんのデビュー作を読んでいました」と語っており、特に吉田修一の作品から強い影響を受けたといいます。
この時期の読書体験が、物語の構成や文体を学ぶ大きな礎となったのでしょう。
在学中には短編小説を執筆し、「コバルト短編小説新人賞」に入選。
さらに卒業間際には『屋上ボーイズ』の原型となる作品で「ロマン大賞」を受賞し、作家デビューの足がかりを築きました。
これらの活動は就職活動と並行して行われ、文学への情熱が伺えます。
阿部暁子さんにとって、大学時代は「読書」と「夢」に満ちたかけがえのない時間だったのではないでしょうか。
候補として挙がる2つの北海道の大学とは?
阿部暁子さんが通った可能性が高い北海道の大学として、主に以下の3校が候補として考えらられます。
北海道大学
北海道大学は、札幌市にメインキャンパスを構える国立の総合大学です。
特に文学部とその附属図書館が非常に充実しています。
また、中央図書館は約165万冊の蔵書を誇り、阿部さんが語った「大きな図書館」という条件に一致します。
文学部では人文科学や社会科学に関する研究が盛んであり、阿部さんが大学時代に多くの本を読み漁ったというエピソードとも合致します。
北海道教育大学
北海道教育大学は札幌キャンパスを含む複数の地域キャンパスを持つ国立大学で、教員養成を中心とした人文科学系の学問も扱っています。
教育学部図書室には教育学や社会科学関連の資料が揃っており、阿部さんが語る「図書館で過ごす時間」に適した場所です。
これら2校は、阿部さんが札幌で学生生活を送り、「図書館に入り浸っていた」と語るエピソードや、作家としての成長に必要な環境と一致しています。
なかでも北海道大学は、その規模や文学研究の伝統から最有力候補と考えられます。
ただし、本人が具体的な大学名を公表していないため、あくまで推測の域を出ません。
阿部暁子の高校
同校は岩手県花巻市にある公立の進学校で、進学実績が高いことで知られています。
彼女は高校3年生時の2003年、第18回全国高等学校文芸コンクール小説部門で最優秀賞と文部科学大臣奨励賞をダブル受賞しました。
この受賞が作家としての活動の出発点となり、母のワープロで執筆した原稿をコンビニでコピーして応募するなど、創作への熱意を早くから示していました。
この時期から、結果を残している彼女の姿は本当にかっこいいですよね!
まとめ
阿部暁子さんの歩みからは、若い頃からの情熱と努力が実を結び、夢を叶える力になることが伝わってきます。
高校時代には文芸コンクールで成果を残し、大学時代には図書館に入り浸って作家のデビュー作を読み学ぶなど、着実に作家への道を歩んできたその姿は、多くの人に勇気を与えてくれます。
自分の好きなことに真剣に向き合うことの大切さを、彼女のエピソードから感じ取っていただけたのではないでしょうか。
あなたも、自分の情熱に素直に向き合ってみてください。
そこから、新たな道がきっと開けてくるはずです。