2025年7月17日、Xに突如現れた謎のワード「セドリックはんぞう」。
なんともインパクトのあるこの名前、実はある一つのポストから一気に拡散され、トレンド入りを果たしました。
投稿したのは、編集者で理学博士の服部円さん。
「ネコの利き手を200回調べてた小1の私、えらい。ネコもえらい。」
この投稿に添えられていたのは、当時の自由研究ノートの写真。
小学1年生とは思えないほど丁寧な観察記録と、猫への愛情がにじむ内容に、多くの人が感動し、たちまちXで話題に。
でも実はこの話、ただの“ネコ好きエピソード”では終わらない、驚きの背景があるんです。
「はっとりセドリックはんぞう」って何?
何で「セドリックはんぞう」が話題になったの?
2025年7月17日、X(旧Twitter)で「はっとりセドリックはんぞう」が突如トレンド入りしました。
話題の発端は、服部円さんが投稿したポストでした。
ネコの利き手を200回調べてた小1の私、えらい。ネコもえらい。 pic.twitter.com/AcHPydCZMh
— 服部円 (@madokahattori) July 16, 2025
そのポストには、こんな一言が添えられていました。
「ネコの利き手を200回調べてた小1の私、えらい。ネコもえらい。」
「はっとりセドリックはんぞう」は猫の名前
「はっとりセドリックはんぞう」は服部さんが小学1年生の頃に飼っていたシャム猫の名前です。
当時のアニメ『小公子セディ』から命名したそうです。
一見ユーモラスな名前ですが、注目されたのはその“ネコの名前”以上に、自由研究の中身。
このポストに添えられていた画像には、小学1年生が書いたとは思えない、しっかりとした研究ノートが写っていたんです。
何がそんなにすごかったの?
自由研究のテーマは、
「ネコの利き手を調べる」
です。
それがこちら▼

具体的には、ねこじゃらしを使って猫の目の前で左右に振り、どちらの手を出すかを記録するというもの。

これをなんと、200回も繰り返してデータを取っていたんです。

小学1年生の子が一生懸命200回も行ったんです。
しかもすごいのはそれだけじゃありません。
研究ノートには「もくてき」「けんきゅうしたわけ」「よそう」「けんきゅうのほうほう」「ひょう」「けっか」と、まるで大学のレポートのような構成が丁寧に書かれていました。
しっかりと仮説を立て、方法を考え、観察を積み重ねて、結論まで導く。
あと、じっけん図とまとめのページもありました📝
— 服部円 (@madokahattori) July 17, 2025
書籍はAmazonでは品切れしていますが、KADOKAWAのサイトで在庫をご確認いただけます。こちらですhttps://t.co/O6mLghsI5g pic.twitter.com/CjsKRL0xR6
それを小学校1年生の夏休みにやっていたなんて、本当に驚きです。
この内容に、多くの人が「すごすぎる」「将来有望すぎ」「猫もえらいけど本人もすごい」と反応し、たちまちポストは拡散されました。
小1なのに文章がまとまってて見入ってたのに、ねこちゃんの名前で吹き出しましたw
— a-bon*3y+🥚 (@loovecatx) July 16, 2025
この自由研究は地元の市の賞を受賞したそうです。
これは永久保存版にしたいほどすごい研究ですよね。
服部円の学歴がすごい!猫研究スタート!
実は服部円さん、小1のときの自由研究がすごい…だけじゃないんです。
今もネコの研究を続けている現役の研究者なんですよ。
しかも、ただの研究者ではありません。
美術から科学へ、そして今も多方面で活躍中です。
学歴も素晴らしいです。
- 武蔵野美術大学卒
- 麻布大学大学院修了
- 京都大学大学院理学研究科
武蔵野美術大学を卒業後、ファッションやカルチャー誌の編集者として活動。
その後、動物行動学に興味を持ち、38歳で大学院に進学。
現在は京都市立芸術大学のデザイン科で講師としても活躍していて、アートと科学の両面から“ネコの行動”を探るユニークな視点が注目されています。


本当に凄い方なんだね!
また、著書『ネコは(ほぼ)液体である ネコ研究最前線』が発売されています。
\\本がでます!🐈//
— 服部円 (@madokahattori) May 27, 2025
ネコ研究の論文を紹介する連載が本になりました。博論の研究も書き下ろしています。イラストは長崎訓子さん、帯はなんと藤あや子さんです🐾
『ネコは(ほぼ)液体である ネコ研究最前線』
(KADOKAWA)1760円、7/4発売!
ご予約はこちら💁https://t.co/4Ea2RAR3rb pic.twitter.com/KWFQ80EHcR
まとめ
“はっとりセドリック・はんぞう”というユニーク猫ちゃんの名前に、思わず笑ってしまいそうになりますが、その裏には驚くほど本格的な自由研究がありました。
小学校1年生で、ネコの利き手を200回も観察し、仮説を立てて記録をまとめるなんて、本当にすごいことですよね。
「すごい!」で終わらないのが、服部円さんの魅力です。
その研究心は大人になってからも続き、ついには理学博士としてネコの行動を研究し続け、著書『ネコは(ほぼ)液体である』を出版するまでに。
しかも、美術大学出身で編集者としても活躍し、現在はデザインの世界でも教壇に立っているなんて…まさに“文系×理系”を行き来するマルチな研究者です。
ネコへの愛、観察する力、そしてそれを伝える言葉のセンス。
そのすべてがつながって、今の服部円さんの活動があるんだなぁと、改めて感じさせられました。
最後までお読みいただきありがとうございます。