あなたは、「政治家」という存在に親しみを感じていますか？
「どうせ一部の特別な人がやるもの」「自分の生活とは無関係」そう思っている人も多いかもしれません。
けれど今、そのイメージを大きく覆す若手女性政治家が注目を集めています。
三重県議会議員の吉田紋華さんは、かつて病棟で働く看護師でした。
命に寄り添う医療の現場から、なぜ政治の世界へ？
本記事では、看護師から政治家へと歩んだ吉田さんの軌跡を解説していきます。
「社会を少しでも良くしたい」「自分にも何かできることがあるかもしれない」
そう感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
吉田紋華ってどんな人？若手女性政治家として注目される理由
吉田紋華さんは、若手女性政治家として注目されています。
以下が吉田紋華さんのプロフィールです。
- 1997年10月生まれ
- 27歳（2025年4月1日）
- 三重県津市出身
- 三重県議会議員
そんな若手女性政治家の吉田紋華さんが注目される理由は看護師から政治家へと転身した異色の経歴を持っているからです。
看護師から政治家とは一見すると関係がないように思えますが、いったいなぜ、転身しようと思ったのでしょうか？
出身大学は三重大学医学部！学生時代の歩みを深掘り
吉田紋華さんの出身大学は三重大学医学部看護学科です。
三重大学医学部看護学科は、感性豊かな人間性、倫理観、科学的思考を備えた看護専門職を育成することを目的とした学科です。
吉田紋華さんはなぜ、三重大学医学部看護学科に進学したのでしょうか？
三重大学 医学部 看護学科に進学した理由
吉田紋華さんは幼少期より、「人を助ける仕事」に強い憧れを抱いていました。
その思いは高校時代により明確になり、医療現場で直接人々を支援できる看護師という職業を志すようになりました。そして、その目標を実現するため、三重大学医学部看護学科への進学を決意しました。
地元・三重県で医療を支える役割に関心を持っていた吉田さんにとって、地域医療に根ざした教育を行っている三重大学は、自身の志向と合致する理想的な学びの場でした。
また、三重大学が総合大学として国際的な視野や倫理観を重視している点も、吉田さんの価値観と一致しており、進学先として大きな魅力となりました。
吉田紋華さんは四日市高校国際科学コースで、「社会への疑問」や「知ることの面白さ」を深く学びました
このような探究心が、看護学科での科学的思考の習得や実践的な知識の習得への意欲につながっています。
ドイツ留学で培った政治意識と視野の広がり
留学内容は以下のようになっています。
- 留学先はフライブルクカトリック応用科学大学
- 2018年9月22日～2019年9月1日（約1年間）
- 看護学分野の研修と国際的な視野を広げるための学び
吉田紋華さんはドイツ留学を通じて、市民が日常的に政治に参加する文化や、「あなたはどう思うか」と問う姿勢に触れ、自らも政治の一部として関わる意識を持つようになりました。
多様な価値観との出会いや英語で意見を伝える挑戦は、視野を広げると同時に、政治課題を多角的に捉える力を育みました。
このように、留学で得た国際的視点と実践的経験が、吉田さんの政治的理念と行動に大きな影響を与えています。
看護師時代から政治家への転身ストーリー
大学卒業後の吉田紋華さんはどのようにして政治家へとなっていったのでしょうか？
看護師時代
大学卒業後、吉田紋華さんは大学病院で病棟看護師として勤務し、患者や家族と接する中で医療現場の課題を肌で感じました。
この経験が「もっと多くの人を救いたい」という思いを強めるきっかけとなりました。
特に産婦人科勤務では、妊娠・出産に伴う不安やストレスを抱える妊婦やその家族への心理的ケアの重要性を痛感しました。
また、人手不足による過密労働や医療制度の限界にも直面し、「現場だけでは解決できない課題がある」と感じるようになりました。
25歳で県政最年少当選！若き挑戦者の覚悟
看護師として働く中で、「現場だけでは解決できない課題がある」という思いが芽生えた吉田さんは日々の医療現場で感じた課題を、政策の力で根本から解決したいと考えるようになりました。
こうした思いから、政治の世界へと歩みを進めます。
2022年、吉田さんは日本共産党から立候補し、前回失われた津市区の議席を奪還。
25歳という若さながら、現場感覚と行動力を武器に多くの支持を集め、県政史上最年少での当選を果たしました。
注目される政策と活動
吉田さんの注目されている政策と活動は以下のようになっています。
ジェンダー平等への取り組み
今日いきなり生理になって困った。用があって寄った津市役所のトイレにはナプキンは残念ながら配置されてなかった。家に帰るまでちゃんと対処できなかった。27歳でもこんなこと起こります。
— 吉田あやか🪷三重県議会日本共産党 (@ayaka_yoshi_da3) March 25, 2025
トイレットペーパーみたいに、生理用ナプキンをどこでも置いてほしい。#生理的現象の月経出血
生理用品の公共施設への設置や、女性特有の健康課題への支援など、誰もが安心して暮らせる社会を目指してジェンダー平等政策を推進。
中でも、生理用ナプキンの配備についての発信は大きな反響を呼び、賛否両論がある中でも吉田さんは一貫して社会課題に向き合う姿勢を貫いています。
医療・福祉政策の強化
看護師時代に得た現場での経験をもとに、医療従事者の待遇改善や福祉制度の改革に力を注いでいます。
「現場の声」を大切にした政策提言は、多くの医療・福祉関係者から共感を得ています。
若者や女性の声を代弁
SNSを活用し、若者や女性の声を積極的に届ける姿勢も吉田さんの大きな特徴です。
「自己責任」ではなく「社会全体で支え合う」ことの重要性を訴え、多くの共感と議論を呼んでいます。
活動の中では批判の声に直面することもありますが、吉田さんはそれにも真摯に耳を傾けます。
「一人ひとりが安心して暮らせる社会の実現には、個人の努力だけでなく、仕組みとしての支援が必要だ」と語り、対話を重ねながら、社会を変えるための行動を続けています。
まとめ
吉田紋華さんの歩みは、「現場の声を政治に届ける」ことの大切さを私たちに教えてくれます。
看護師として人々の命と向き合い、ドイツで市民参加の意義を学び、若干25歳で県議となったその行動力と信念は、多くの人に希望と勇気を与えるものです。
政治は特別な誰かのものではなく、私たち一人ひとりが関われるもの。
吉田さんのように、自らの経験や想いを社会に届けることで、未来を少しずつ変えていくことができるのです。
今こそ、私たちも「声をあげること」「関心を持つこと」から始めてみませんか？
社会を動かす一歩は、日々の気づきや行動から生まれます。